モラハラ夫(妻)は変わりません

モラハラの悩みを抱えていらっしゃる方、とても多いと思います。

モラハラをする側がなんらかの問題を抱えているケースが多いですが、受ける側にも問題があるために悪循環になっていることがあり、共依存の関係です。

受けている側は「いつか変わってくれるだろう」とか、過去に優しい時期があったなら「元の彼(彼女)に戻ってくれるだろう」、そんな風に期待を捨てきれません。

「もう諦めよう。期待を断ち切ろう」と思ったり「きっと幸せな日がやってくる」と信じようとしたり。その両極端の思考が振り子のように定期的にやってきます。

でも長い間の経験や、たくさんの実例から言える確かなことは

 モラハラ男は絶対に変わらない

です。

こちらが強くハッキリと

「わたしはこんな扱われ方はとても傷つく」「こんな風に言われるのは嫌」という風に意思表示をすることは、間に境界線を引くことになりよいことだと思います。

相手はそれによって逆ギレするかもしれませんが、気を付けようと態度を改めるかもしれません。

でもそれは一時的なことであり、元々の気質ではありませんからそうするためには努力や我慢が必要です。

そして、人間は努力も我慢も続かないものです。

わたしが精神的DVだと思っているものに浮気や不倫がありますが、これについては「どうして浮気を繰り返すのか?」「なぜ懲りないのか」と聞いても、おそらく納得のいく返事は得られません。
なぜか?
それは、そこに理由はなく、彼らはただやってしまうからです。そこに理由もなければ、悪いと感じる気持ちもありません。
彼らにも説明もできないでしょう。(説明できる思考があったら、巷に溢れる事例も起こらないはずです)

なぜ変わらないのか。

それは、夫のモラハラも精神的DVも「妻のせい」ではなく、完全に「夫の問題」だからです。
それと向き合って改めることは「夫本人」しかできません。

本人がそれで生きづらく苦しんでいて、本気で変えたいと思うなら、専門のカウンセリングを受けるなどしておそらく年単位で自分の根っこと向き合わないと直ることはありません。

そしてそれはとても大変でタフな作業になるはずなので、天秤にかけて特に困っていなければ現状のまま、ということになります。(そして男性は仕事や社会に没入して逃避するケースが多い)

ですから最善は「距離を置いて、可能な限り関わらないようにする」それしかありません。

変えられないものと変えられるもの。

その切り分けをしっかりとする。力を注いでも無駄なもの、手に入らないものは諦める。

それが共依存から抜け出すために必要なことです。