年賀状ハラスメント


2023年が幕を開けましたね。
今年がみなさんにとって豊かな一年になりますように。

ところでみなさんは年賀状を出しますか?

当たり前のように疑問もなく続けてきた年賀状ですが、
わたしにとってはある時から出せる状況ではなく、体裁を取り繕うのが苦痛になり、
また子どもたちも「それって要る?」ということなので年賀状は廃止にしました。
別の手段で通知できる方にはそう伝え、
返事を出さなければ相手のリストからも徐々に脱落していきます。
それでも送りたい相手にはクリスマスカードを送るようにしています。(喪中もないですし)

子どもが小さい頃や、イベントや変化が多くて書くネタや写真に事欠かなかった頃、
また自分の心が他者評価の影響を大きく受けていた頃は、近況てんこ盛りにして
写真も厳選してガンバっていたんだなぁ…おつかれさま、と今では思います。

今年も何枚かの年賀状を頂きましたが、それらを眺めると
写真や近況入りの年賀状を作れる/出せるということは、ある意味
「家族というものが健全に機能しているバロメーターなのだな」という気がします。

家族が健康で健全に睦まじく過ごしていないと、全員の写真入りの年賀状はなかなか作れません。
それぞれの人生の明るい部分を見せつけられているようで、
複雑な事情を抱えている側には落ち込む人もいるだろうと思うのです。
正月早々の「年賀状ハラスメント」です。
カサンドラに悩む方たちにはそれがよく分かるのではないでしょうか?

喪中の方はもちろん、心身闘病中の方、家庭不和、理由の如何を問わず別居、など
さまざまな事情を抱える人は多く、そんな中笑顔いっぱいの年賀状は作れませんよね。

また「自分たちの幸せアピール」の近況報告は、今でこそ減りましたが、いささか辟易します。
わたしもかつては必死でそんな年賀状を作っては送り付けていました(;^_^A
他人はそこまであなたのことに興味がありません。(ハイ。すみません)
わたしも生きづらかった頃はそんな心持ちでしたから、
一生懸命だったんだなぁ、苦しかったよねぇ、と今なら分かります。

時代による価値観の影響もあると思います。
(コロナや価値観の多様化、郵便以外のコミュニケーションツールの多様化などなど)

これからは、ひとつひとつ、自分を縛って苦しめていたものから解き放たれていきましょう。
人生は短くて、ぼやぼやしている時間はもったいないのです。