「幸せになるひっそりスピリチュアル作法」桜井識子著(2015年/主婦と生活社)

卒業して30年近く経ちますが、今でも敬愛する大学のゼミの恩師とは定期的に会食する親交が続いています。

わたしが50歳になって、ようやくカチッとはまった人生の目的に辿り着き、遅まきながら歩き始めようとしていることを告げると

「おお!いいね!僕も起業したの57歳だからね!」といつもポジティブに背中を押してくださる先生です。

これからの時代の流れについてアカデミックなヒントが散りばめられた食事はいつも取材のようにメモ片手です(笑)

先生曰く、「”sense of wonder”が何より大切になる時代」

今回名前が出た桜井識子さんは要チェック!即一冊購入して読みました。

桜井識子さんは1962年広島市生まれ。霊媒・霊能者の祖母、審神者の祖父の影響で幼いころから霊や神仏に触れて育ち、霊能力と修行の成果で神仏の声を聞いたり、姿を見たり、前世の記憶を持っていたりするそうです。

スピリチュアルな世界は玉石混合とも思いながら読み進めるうちに、介護施設で働くという彼女の温かく素朴で等身大の内容にすっかり好感を抱き、改めて神仏への気持ちを取り戻させていただきました。

著作の中で最も心に響いたことは

「霊格を上げる」というものでした。識子さんが日々心掛けているものだそうです。

「霊格を上げる」とは、次の魂のために人がこの世に生まれて達成しようと計画しているものの一つです。

霊格を下げないために「良心」があります。

絶対神により、私たちの心に「これ、やっちゃダメだよね?」と自然に組み込まれた感情のことです。

良心がNGと思うことを無視して行っていると、どんどん霊格が下がっていきます。

例えば夜道で空き缶を捨てる、とか、転んで大変そうな人を助けないで素通りする、とかそういったことをして、良心を無視していると絶対神によって気付くように修正が行われるそうです。

日々良心を意識した行動が大切ですが、でもその行為が良心に背くかどうかは個人の価値観によるものもあります。例えば、レストランで食事のあとテーブルがぐちゃぐちゃのまま帰るなどです。良心がNGという人もいれば、お店の人の仕事でしょ?という人もいます。

霊格が上がるにつれて、良心の感度も厳しくなっていくのだそうです。

ここで注意したいことは、仮に心の中で思っていたとしても、他人の良心の結果の行動を絶対に批判してはいけない、ということだそうです。ここはとても大切なところです。

他人の良心の心配まではしてはなりません。

人の非難はせず、ひたすら日頃からポジティブな言動をしたり、感謝したり、波動を上げる行動をして霊格を上げることに努めましょう!

これを読んで、人と人との出会いは「霊格」によるのだろうと思い当たりました。

霊格が同じ層の人とは、時間も距離も相対的となって繋がることができます。

急に知り合える層が変わった、ということはありませんか?

そんな時はおそらく霊格が上がったと判断して良さそうです。

わたしの感覚だと、ポジティブ感情が3分の1を超えるティッピングポイントに入り、自分のことよりも、周囲や社会のことを考えるようになったときに上がるようです。

それはもう、怖いくらいに神様が与えてくださいます。

様々な神仏の力に包まれていることを再認識、再感謝できる本でした。

特に識子流神社参拝の基本マナーはとても参考になり、さっそく早朝の神社にお詣りに行ってきました。朝の清浄な気を頂けるようでとても清々しい気持ちになれました。