2022年6月5日 ブリーフサイコセラピー学会主催第32回東京オンライン大会WS研修終了

「家族システム査定法」で師事している東豊教授の「サイコセラピーとスピリチュアルの統合への試み~システムズアプローチとP循環療法~」オンラインワークショップに参加しました。

10時~16時という長丁場で、しかも3月に「弟子入り」したばかりのわたしには、専門家や現場で働いていらっしゃる方々に囲まれる初めての機会でした。気後れするわ、初めてのことで頭はフル回転するわ…でも教わることすべてが新鮮で示唆に富んでいて、無我夢中のうちに終わってしまいました。

東教授の予想をいい意味で裏切って定員いっぱいでの開催。いかに現在「スピリチュアル」なものへの関心が高いのかを再認識しました。

「サイコセラピスト」は科学を超えた現象についての言説を非科学的として斥け物質主義的な世界観の範囲で実践している一方、「サイキックヒーラー」は科学では説明できない現象があるという世界観をもっており、昨今はますます後者の満足度のほうが高い傾向にあるそうです。

Scott D.Miller(2017)は、

科学を超えることが必要だとすると心理療法はいったいどうなるのか?」という質問に対して

「私は心理療法に興味はない。癒しのプロセスを共にすることに興味がある。」


Evolution of psychotherapy 2017-Speech 13-Psychotherapy’s Missing Link-Scott Miller,PhD

と答えたそうです。痺れます。

この日の前半は「枠組みの心理学~システムズアプローチをマスターする~」、

後半が「スピリチュアル家族システム査定法のマスター」という流れでした。

(前半と後半の統合への試みですね)


東教授にとってのその二つの統合とは

「使えるものは何でも使う」というもので

「真偽はともかく、役に立つなら何でもいいじゃないか」という実用主義(プラグマティズム)

という、スピリチュアリティに対する

「通常は知覚しえないが内面的に感じられるものへの信念」と

「個人主義や反権威主義といった態度」という

東教授特有の姿勢がそのまま反映されたものだと感じました。

後半のスピリチュアルな部分は、すでに弟子入りしていたので復習に近いものでしたが、

前半は一般人のわたしには実感を伴っての理解は難しいものでした。

一週間ほど消化できずモヤモヤしましたが、

いつも助けていただく先輩方と語るうちに、業種を超えて意味が重なり合って

ようやく腑に落ちました。

他の方にはとうに周知のことであっても、自分の頭を通り抜けて理解できた時の

充実感と爽快感と幸福感は格別です。

(わたしは、わたしなりに、やっぱりお勉強が好きなようです。)

本当に終わってからも得るものが多く、

今までの50年でとっ散らかっていたものが繋がっていくような感覚です。

人が学ぶことは本来とても愉しいものだと幸せを感じています。